『ネクサス』ラメズ・ナム

訳者の中原尚哉さんからのいただきもの。

これもアングリー・ロボット社から出た本ですね。
刊行当時にちょっとだけ読んでました。
三部作の第一部で、すでに映画化進行中とか。

若き天才科学者が生み出した
ナノマシン・ドラッグ〈ネクサス〉を
めぐり展開するSFスリラー!

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『ジャック・グラス伝:宇宙的殺人者』書評3

〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉のサイトで、書評七福神の八月度ベストが発表され、千街晶之さんが『ジャック・グラス伝』を選んでくださいました。ありがたいことです。

SFとしての世界観がミステリとしてのひねくれた謎解きと強固に結びついた、遊び心満点の快作だ

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『死の舞踏: 恐怖についての10章』

安野玲さんの訳書です。

スティーヴン・キングがホラーについて語り尽くした、ファン必携のエッセイ。最初に邦訳が出たのが1993年。それから出版社と判型を変えながら、これで三度目か四度目のお目見え。

今回はキング自身の新たな前書きを収録し、各種データも最新版にアップデートした決定版。もはやホラー界のバイブルですね。

そういえば、『ジャック・グラス伝』にも〈レッド・ラム2020〉という宇宙船が出てきましたが、もちろんこのレッド・ラムはRed Rum。逆に読むとmurderというやつです。

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『猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる』

中村融さんからのいただきものです。

中身についてはもちろん、パッケージもすばらしいですね。
文庫本にしておくのがもったいないくらい。

最大の売りは、ずっと入手困難だったフリッツ・ライバー「影の船」が収録されていることでしょうか。なにはともあれ買っておくべき。

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『ジャック・グラス伝:宇宙的殺人者』書評2

WEB本の雑誌【今週はこれを読め! SF編】で、牧眞司さんが紹介してくださいました。

「ジャック・グラスっていったいどんな人間なのか」と書かれていますが、わたしもラスト近くのびっくりな展開で、さっぱりわからなくなりました。

そのへんをはっきりさせるためにも続編が必要だと思うんですが、どうも作者にはそういう気はないようです。まあイギリス作家だと思うしか。

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The Real-town Murders

アダム・ロバーツの最新刊が発売になっています。

『ジャック・グラス伝』のあとがきで書いた、「ヒッチコックが〈北北西に進路を取れ〉で映像化したかったけれど断念した場面」にインスパイアされたという作品。

どういう場面かというと、「製造ラインから出てきたばかりの自動車のドアをあけたら死体がころがり出てくる」というショッキングな展開。ヒッチコックも脚本家もこの場面をうまく映画に組み込むことができず、断念したとか。

いまはこういうのもネットで調べがつくのがありがたいところです。

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ドンブラコンLL

先週末に開催された日本SF大会(ドンブラコンLL)では、ゲスト参加にもかかわらず出演企画がないのをいいことに、各種プログラムをめいっぱい堪能させてもらいました。

 「SFと生物と性的多様性」
 「人型ロボットパネル」
 「The History of United States of Japan」
 「ドンブラコンLL交流パーティ」
 「SFはジャンルか? 思考か?」
 「短編作家としてのバラードの魅力を語る」
 「表現規制の現状について語ろう」

いずれの企画もたいへん興味深く、大当たりでした。

特に事前に公表されていなかった某企画では脳みそをかきまわされるような刺激的なお話が聞けましたし、増田まもるさんのバラード翻訳論もたいへん参考になりました。新刊の宣伝もちょっとはできたし。

おかげで知恵熱が出たのか、翌日は一回休みに……

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『ジャック・グラス伝:宇宙的殺人者』書評1

冬木糸一さんのブログで紹介されました。

大絶賛ですね。たしかにダイアナはかわいいと思いますが。

そういえば、ドンブラコンLLでお会いした池澤春菜さんは、アニメ化されたらダイアナの声を当てたいとおっしゃっていました。なるほどぴったりかも。

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『ジャック・グラス伝』訳者あとがき

noteにある早川書房のサイトで、訳者あとがきが公開されました。

お近くの書店ではなかなか現物が確認できないかもしれませんので、どんな作品なのか、もうちょっとくわしく知りたいという方はどうぞ。あらすじだけでなく、原作者のプロフィールや作品リストなどもあります。

それでは、機会があったら週末の静岡でお会いしましょう。

担当編集者に命令されたので書いておきますが、本があればいつでもサインは受け付けますよ(棒読み)。

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『ジャック・グラス伝』はちゃんとSF

『ジャック・グラス伝』を読んでいると、突拍子もない大ネタやトリックに目を奪われがちですが、細部はきちんとSFしています。たとえば重力の扱いです。

第二部以降の主役のひとりである、15歳の富豪令嬢で殺人ミステリが大好きなダイアナさん。彼女はふだんは宇宙空間にある大邸宅で暮らしていますが、そこには安易な“重力発生装置”などというものは存在しません。従って、遠心機を使った訓練を日々おこなって体を慣らしておく必要があるのですが、若くて愚かなのでもちろんそんなものはサボっています。

そのため、16歳の誕生パーティのために地球の別荘地へおりたときには、1Gの重力のせいで、歩行器をつけなければ歩くこともできず、常に息も絶え絶えというありさま。

さらに、殺人現場となった倉庫の中ではこんなやりとりが――

「これを見て」ダイアナは興奮して言いながら、つま先で床にカギ括弧を描いた。「これがなんだか知ってる?」
「床ですが、お嬢さま?」
「ほこりよ! 読んだことがあるわ――こまかな粒子状の物質。ふつうは空中にただ浮かんでいるけど、ここみたいに重力があると、下へ落ちて……堆積するの」

まるで新たな物理法則でも発見したかのように解説し、得意満面で推理を披露するわけですが、このあと彼女がどんな恥をかくかは読んでのお楽しみ。

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