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SFオンライン

1997年に創刊されたウェブマガジン「SFオンライン」。

5年まえに休刊になったあともバックナンバーを読むことができて、たいへん重宝していましたが、この28日ですべてのサービスが終了するようです。

時間もないので、とりあえず巡集というフリーソフトを使って全文をダウンロードしてみました。容量は約100MB。ちゃんと保存できているといいんですが。必要な記事がある方は急ぎましょう。

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ワールドコン

ジョン・スコルジーのブログからの情報ですが、日本でひらかれるワールドコンには参加しないことになったそうです。せっかくヒューゴー賞の候補になっているのに残念(ファンライター部門だけど)。ちょうど締切の仕事があるのと、どうせ日本へ行くのならもっとゆっくりしたい、というのが理由だとか。

ソウヤーも来ないし、ワールドコン特需はなさそうだなと思っていたら、『ターミナル・エクスペリメント』の増刷が決まりました。8月中旬刊行予定。

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朝日ソノラマ、店仕舞い

Photo_4公式に発表されたようです。うーん、寂しいですね。

わたしの翻訳短篇がはじめて本になったのが、ソノラマ文庫海外シリーズの一冊でした。ジェラルド・カーシュの『冷凍の美少女―イギリス異色作家奇談集』に収録された「豚島の女王」です。

手もとに一冊しか残っていないので、機会があったら入手したいと思っていたんですが、いまではすっかり貴重本になっていて、amazonの古書価はなんと五千円から……

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『マハラジャのルビー』

51ufd3qmsxl_ss500_〈黄金の羅針盤〉映画化の影響で、新潮社から出ている〈ライラの冒険〉シリーズがまた売れはじめているフィリップ・プルマン。そちらと比べるとだいぶ地味ですが、東京創元社より新刊が出ています(amazon)。

「ヴィクトリア時代のロンドンを舞台に、変わり者の少女サリーが父の死と呪われたルビーの謎をめぐって大冒険!」

〈ライラ〉の直前まで、じつに十年にわたって書き継がれていた〈サリー・ロックハートの冒険〉というシリーズの第一弾。訳者の山田順子さんがいかにも好きそうな舞台設定です。ファンの方はお見逃しなく。

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ローカス賞

ローカスのサイトで受賞作が発表されました。
なんか別の意味で新鮮味がなくなってきたような……

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『ピラミッドをのぞく目』

51hnofhzcwl_ss500_ 1975年刊行の、その筋では有名なカルト伝奇小説(上巻 下巻)。三部作の第一弾で、これから毎月刊行とか。ぜんぜん知らなかったので、小川隆さんの訳者あとがきから引用しておきます。

「……三部作として発表し、たちまち百万部のベストセラーとなり、全世界でカルト的人気を博した、究極の陰謀小説ともいわれ、多くの流行語まで生みだした大傑作なのです。そればかりではなく、ミュージカルになり、大きな賞をとる傑作ゲームになり、ロックのさまざまな名曲を生み出し、いかがわしい秘密結社を描くトンデモ本の大流行まで招いた、ひとつの社会現象となった作品です」

“伝奇小説”ということばから連想されるものとはあまりにもちがう表紙に驚きましたが、こうしてあとがきを読んでみると、これはこれで正しいのかも。

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新装版『スロー・バード』

Photo_1 奇才イアン・ワトスンの日本版オリジナル短篇集。たったいま、編集部から見本が届きました(早川書房)。

もともとは1990年に出た本ですが、通常の増刷ではなく、ハヤカワ名作セレクションの一冊として新たに登場となりました。表紙も変わっていますし、大森望さんの追加解説も付いていますので、旧版を持っている方もどうぞ。

わたしが担当したのは二篇。そのうちの「ぽんと開けよう、カロピー!」は、1986年に中野善夫さん編集の同人誌に載せたものが、SFマガジンに転載され、さらに本書の旧版に収録され、ついには名作セレクションに……という出世街道をたどってきた作品なので、なかなか感慨深いものがあります。

で、なぜいまごろワトスンかというと、どうやら8月のワールドコンで(30数年ぶりに)来日するようです(中止になったという噂もありますが)。サインをもらうなら、この本を握りしめていきましょう。

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『双生児』

413tdbuowwl_aa240_ 『奇術師』でひろく名前を知られたクリストファー・プリーストの2002年の長篇(amazon)。

とりあえず、帯にある「もっとも完成された小説」という惹句を額面どおりに受け取ってはいけません。パズルのピースがちりばめられていても、それがきちんとはまることはありません。謎解きをもとめる読者には意味不明とみなされる可能性すら……

この作品を楽しむためには、読書力というより、特殊な属性が必要なのでしょう。トリック云々はあまり考えず、過程を楽しむほうが幸せになれるかも。

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キャンベル記念賞候補作

ここに出ています。なかなかおもしろい顔ぶれ。
去年は、ソウヤーがMindscan(未訳)で受賞しています。

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