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スコルジー書評

大森望さんが、現在発売中の本の雑誌9月号で『遠すぎた星 老人と宇宙(そら)2』について書いています。

 前作『老人と宇宙』は、地球の後期高齢者を徴募して新しい肉体を与え、宇宙戦争の新兵として鍛え上げる話(老人版『宇宙の戦士』)だったが、本書はその姉妹編。死者の意識を人工の肉体に搭載して復活させたゴースト部隊が主役で、独立した長編としても読める。話の発端は、三つの異星種族が極秘裏に手を結び、人類(コロニー連合)殲滅を企てている事実が判明したこと。天才科学者が敵側に寝返り、高度な内部情報を提供しているらしい。対抗策を練るため、コロニー防衛軍は、彼の意識のバックアップをクローンに移植し、新たなゴースト兵士を誕生させた……。
 アヴァンタイトル風に語られる冒頭の活劇からストーリーテリングは絶好調。戦争冒険アクションとしてもめっぽう面白いので、リチャード・モーガンとかで喜んでいる人は必読。ラストは当然、もうひとりの自分との対決に雪崩れ込み、感動の名場面が持ち受ける。まさに現代娯楽SFのお手本。いやはや、お見それしました。

これで何百冊かよけいに売れるでしょうか。ありがたいことです。

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