『オクトーバー: 物語ロシア革命』チャイナ・ミエヴィル

筑摩書房からミエヴィルの最新長編が早くも登場しています。

ものが(なんと)ロシア革命100周年記念出版のノンフィクションということで、翻訳もどうしてもこの10月に出さなければいけなかったんですね。

実はこの本、某社(H書房ではない)の依頼で去年の暮れに急遽リーディングしていて、企画はとおったんですが、複数の出版社の競合になって残念な結果に。

そのときのレジュメからちょっと引用すると――

「挿入されるこまかなエピソードの数々は、歴史書を読むというより、まるでドキュメンタリー映画を見ているような臨場感にあふれている。いまにも〈プロジェクトX〉のあのナレーションが聞こえてきそうだ」

「歴史ノンフィクションというと、たしかに意表を突かれた気になるが、革命に翻弄されたひとつの都市(ペトログラード)を描くという観点から見れば、実はそれほど意外なことではない」

「来年はロシア革命100周年の年になる。それでも世界には、力ある者に虐げられた民衆があふれている。本書はミエヴィルの革命宣言であると同時に、人間賛歌と言えるのかもしれない」

まあ、そういうこともあると。

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星雲賞参考候補作

ついでに、今年の星雲賞の参考候補作が発表されています。

海外長編部門にミエヴィルの『言語都市』もはいっていますが、『クラーケン』と票が割れそうですね。しかしこれ、どういう並び順なんだろう・・・

その『言語都市』、ただいまkindle版は安売り中です。

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本の雑誌の年間SFベスト

昨日届いた本の雑誌1月号。

鏡明さんが独断で選ぶ、恒例の年間SFベスト10で、チャイナ・ミエヴィルの『言語都市』が一位にあげられていました。

一位に「言語都市」を置いたのは、チャイナ・ミエヴィルという作家に敬意を表したいという気分もあるが、それ以上に、言語によって物理的に世界を変えるというどう考えても、不可能に思えるアイディアをみごとに形にして見せてくれたということによる。

はじめての一位なのでうれしいですね。これがすこしでも売り上げアップに貢献してくれますように。

こちら↓はkindle版.。

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『クラーケン』チャイナ・ミエヴィル

そういえば、ミエヴィルの新しい翻訳本(といっても『言語都市』のひとつまえの2010年作品)が出ています。翻訳者は日暮雅通さん。SF文庫ですがFTに近いような。

ダイオウイカが出てくるのはタイムリー?

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『言語都市』書評

週刊文春でミエヴィルの『言語都市』がとりあげられたようです。

評者は円城塔さん。適任ですね。

英国SF界の最前線に立つチャイナ・ミエヴィルの傑作である。ここで、SFのSはサイエンスを指し、ソーシャルも指す。このふたつの融合においてミエヴィルと肩を並べる書き手は今のところ存在しない。

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『言語都市』書評

日本経済新聞にミエヴィル『言語都市』の書評が

――と驚いたら、担当は大森望さんでした。

そういえば、本の雑誌5月号にもだいたい同じ内容の絶賛書評が載っていましたね。★5つをつけてもらったの、はじめてかも。

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『言語都市』電子版

amazonでkindle版の発売を確認しました。

定価は単行本の300円引きの1800円。

さっそく購入してみましたが、考えてみると、ここで訳者が自腹を切らなければいけないというのも妙な話です。契約の見直しが必要かな?

課題となっていた、同時発声で文字が並列になっている部分ですが、うまいぐあいに処理されていますね。フォントサイズの変化に合わせてちゃんと大きさが変わります。画像として埋め込んであるだけの原書版よりも良好。

(補足)見本の件、編集者と話してみたところ、出版社としても困っているようです。要するに、電子書籍で、ある特定の本を人に贈る仕組みが存在しないというのがネックなんですね(アップルだけはあるようですが)。amazonならkindle本をギフトとしてプレゼントするシステムくらい用意してもよさそうなのにと思います。

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王様のブランチ

ミエヴィルの『言語都市』が、今朝の「王様のブランチ」で紹介されました。

せめてタイトルくらい言ってくれるかなとぼんやりながめていたら、文芸書ランキング10位だったために、いきなりトップで書影が画面にバンと出てきてのけぞりました。あらすじ紹介のあいだは、スタジオ全体がきょとんとしていそうでしたね...存在自体が浮きまくり。

なお、電子書籍でも刊行される予定になっていますが、本を見ればわかるとおり、ちょっと特殊な部分があるので、まだどうなるか不明です。

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アリエカ人

『言語都市』を読むとだれでも気になると思うのが、アリエカ人はいったいどんな姿をしているのかということ。

ネットで検索すると、いろいろな人が想像図を公表していますが、作中の描写にいちばん近そうなのがこれです。

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ミエヴィル自身が描いてくれればいいのに...

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『言語都市』チャイナ・ミエヴィル

新刊の紹介です。

『都市と都市』でSF方面以外にも読者層をひろげ、ミステリ系の年間ベストにもランクインしたミエヴィルが、2011年に発表した本格SF。またもや各賞の候補となり、ローカス賞のSF長篇部門をぶっちぎりで受賞しました。

訳者の手元にはまだ見本が届いていませんが、すでに書店にならんでいるはずです。Amazonでも今日から出荷可能になりました。

はっきり言って傑作です。

キーワードは...ナウシカ?

はじめての“SFシリーズ”、はじめての“銀背”――もう思い残すことがない感じ。

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